2018年に仮想通貨が暴落した9つの原因!暴落の理由と今後の予想

 

この記事では仮想通貨の暴落について解説します。2018年1月に仮想通貨が暴落した原因を詳細に分析。今後の暴落についての予想に関しても言及しました。

 

仮想通貨が暴落するのが怖いと感じている人は、この記事を参考にして暴落の理由や対処方法への理解を深めて下さい!

 

 

 

仮想通貨の暴落について【目次】

 

 

 

2018年1月に仮想通貨が暴落した9つの原因


2018年1月に価格が暴落した仮想通貨。仮想通貨が暴落した9つの原因について詳しく解説します。

 

 

 

2018年1月に仮想通貨が暴落した原因①:インドで仮想通貨禁止のニュース(誤報)

 

2018年2月1日にインドの財務大臣Arun Jaitley氏が、予算委員会の場で仮想通貨の使用や取引を禁止する発言をしたとニュースで報じられました。

 

しかしその後、実際にはArun Jaitley氏は仮想通貨の「不正な行為についての取り締まり」について述べただけで、使用規制については言及していなかった事が分かりました。

 

結局は誤報でしたが、コインチェックXEM不正流出騒動を受けて相場がニュースや不安材料に敏感になっていました。このニュースを受け2月1日のビットコイン価格は111万円前後から100万円を割り込みました。

 

 

 

2018年1月に仮想通貨が暴落した原因②:テザー(Tether)による価格操作(USDT問題)

 

テザー社は、香港とアメリカに拠点を置く会社で、仮想通貨取引所Bitfinexを運営しています。そのテザー社が発行している仮想通貨がテザー(USDT)で、1USドル1テザー(1USDT)で取引されています。

 

テザー社は発行した量と同量のUSDを保有しているという、USドルの裏付けが信頼となり順調に流通量を増やしました。

 

ところが、実際にはテザー社は発行された額と同じだけのUSDを保有していないのではないかという疑惑が指摘され、アメリカ証券取引委員会から召喚を受けました。

 

2017年4月から2018年1月までの間に多額のテザーがBitfinexに流入していますが、その期間のビットコインの上昇の40%は多額のテザーが流入してから2時間以内に起こっているとされ、テザーによるビットコインの買い支えや価格操縦の疑いがかかりました。

 

これが本当だった場合、ビットコイン価格の上昇は架空だった事になり暴落にも繋がります。

 

 

 

2018年1月に仮想通貨が暴落した原因③:先物取引が導入されたから

 

2017年12月10日から、米CBOE(シカゴボードオプション取引所)で世界で初めてビットコインの先物取引が開始されました。

 

その後、12月18日は先物市場で大きなマーケットであるCME(シカゴマーカンタイル取引所)でもビットコイン先物の取引が開始され大きく注目を集めました。

 

ビットコイン価格は12月17日に200万円超えの高値に戻り、そこが二度目の頂点となりその1週間後には140万円を割り込む記録的な下落がありました。CMEでのビットコイン先物の取引が始まった日が頂点となった形となりました。

 

現物取引しか取り扱ってない場合、買いポジションしか取れませんが、先物取引により売りポジションから入ることも可能になります。

 

弱気の見通しを相場に反映させやすくなったのも、仮想通貨の下落要因の一つだと考えられています。

 

 

 

2018年1月に仮想通貨が暴落した原因④:韓国の仮想通貨取引所で立ち入り調査が行われたこと

 

韓国では仮想通貨取引の過熱に伴い、2017年末から匿名取引を禁止するなど規制の強化に動いています。2018年月初旬、韓国の大手仮想通貨取引所BithumbとBoinoneが脱税の容疑で税務当局による立ち入り検査を受けたと伝えられました。

 

また、1月12日に韓国の法務部長官が仮想通貨取引や仲介を完全に禁止する為の法案を作成すると報道されました。

 

更には、17日には韓国金融委員会の委員長が、国内の仮想通貨取引所を完全に閉鎖する事を検討していると発表した事を受け、17日のビットコイン相場は18%もの下落を記録しました。

 

世界でも取引高がトップ3に入る韓国での規制強化の動きは、仮想通貨の価格にも影響を及ぼしていると言われています。

 

 

 

2018年1月に仮想通貨が暴落した原因⑤:コインチェックの元社員による内部告発

 

2018年1月26日に仮想通貨取引所コインチェックから大量のネム(XEM)が不正に流出した事件について、元社員と名乗る人物が今回の事件は「計画倒産だ」などと5ch(元2ch)に書き込んだ事が発端となっています。

 

同氏によると、悪意のあるハッカーにより盗まれたというのは自作自演で、コインチェックは前々から計画倒産の策を練っていて資金移動を水面下で進めているなどの書き込みがありました。

 

これを読んだ投資家はコインチェックは倒産するのではないかと騒然となりました。日本で取引高がトップクラスの取引所が倒産となると、ビットコインに悪影響を及ぼすのは間違いありません。

 

単なるインターネット上の書き込みですが、相場が不安な時は敏感に反応し易くなります。この噂が徐々に広まり、29日には約120万円だったビットコイン価格は7日後には70万円近くまで下落しました。

 

 

 

2018年1月に仮想通貨が暴落した原因⑥:中国の仮想通貨規制に関するニュース

 

1月16日、ビットコインは約170万円から100万円近くまで約40%もの大きな下げを記録しました。この下げの原因の一つだと言われているのが中国での規制の報道です。

 

16日、中国の人民銀行ではビットコインのウォレットサービスや相対取引も禁止する必要があると政府に要請したと報じられました。

 

その他にも、中国では1月3日に電力の規制を行う可能性を示唆するニュースが報道されマイニングを規制するという噂も流れました。

 

仮想通貨のマイニングで世界一位の中国での規制が本格化されると仮想通貨取引にとっては打撃となります。

 

 

 

2018年1月に仮想通貨が暴落した原因⑦:FacebookのICO広告禁止

 

これらの悪材料に追い打ちをかけるように、2018年1月30日(アメリカ時間)、Facebookでは仮想通貨を発行することにより資金調達を行うICO(Initial coin offering)関連の広告の掲載を全面的に禁止しました。

 

中国や韓国では既にICOは禁止されていますがアメリカでも動きがありました。この報道を受け、30日から31日にかけてビットコインは10万円ほど下落しました。

 

Googleでも広告の規制が発表されており、取引所だけでなくメディアへの規制も投資家達のマインドを冷やす要因となります。

 

 

 

2018年1月に仮想通貨が暴落した原因⑧:大口投資家による価格調整

 

仮想通貨が盛り上がり、大口投資家や機関投資家などが仮想通貨への参入を狙っていました。しかし、ビットコインは既に大きく上昇していました。そうなると、もっと安値で買いたいというインセンティブが働きます。

 

そこで、ネガティブなニュースに便乗した売り仕掛けにより価格が下落したのではないかとも言われています。一度売りが始まると高値で買った人たちは狼狽売りをします。

 

価格が更に下落するとレバレッジ取引を行っていた人達は証拠金維持率を割り込み強制ロスカットが発動されます。そういったロスカットを巻き込み、売りが売りを呼ぶ状態を作り出します。そのきっかけを作ったのではないかとされています。

 

 

 

2018年1月に仮想通貨が暴落した原因⑨:マウントゴックス破産財団による売却

 

2018年3月9日、破産手続き中のMt.Gox社の破産財団が2017年7月下旬から2018年3月7日までの間に382億円相当のBTCと47億円相当のBCHを売却していたことが、3月7日付に東京地方裁判所に提出した報告書により明らかになりました。

 

破産したMt.Goxに対する債権者からの支払いに対応する為だとしています。

 

更に財団が保有する残り2,000億円相当のBTCとBCHも売却を検討しているとの報道により当日も売りが先行する場面があり、これらの売り圧力が相場を押し下げたのではないかとの憶測もあります。

 

実際に売却された5回(12/22、1/17、2/7、2/8、2/9)の取引のデータを見てみるとその日のビットコイン相場がマイナスに転じている日は1度だけ。

 

それも-2.4%程度ですので、実際には直接的な圧力になったというよりは投資家マインドにネガティブに働いた事が大きいと言えます。

 

 

 

今後の仮想通貨暴落を予想することは出来る?


 

相場の値動きを当てるというのは仮想通貨に限らずほぼ不可能です。しかし、大きな動きを追う事である程度予想をする事は可能です。例えばドル/円相場でしたら、アメリカと日本の強弱関係を見ることで予想ができます。

 

為替に影響を及ぼす様な金利政策や政治の影響によって価格が上下しますので、そういったファンダメンタルズを細かくチェックしておくことにより危険な時は逃げるなどの対策がとれます。

 

仮想通貨では価格を動かす要因になるような、各国の規制や大口投資家の動向、仮想通貨関係者の発言などに注視していると大まかな相場の流れを把握する事が可能でしょう。

 

 

 

仮想通貨の暴落中に投資家が出来ること


 

今回のように仮想通貨が大きく下落している際に投資家が出来る事は、まず自分の予想と反したらすぐにポジション整理をすることです。

 

危険だと感じたら致命傷になる前に軽傷で逃げておくことが大事です。そうすれば下落した後に安く買い直しをすることも出来ます。

 

ポジションを抱えているままだと、含み損が増えていき、価格が下落してもその状態で更に買い増すという事が精神的に難しいです。

 

また、先物取引や仮想通貨FX取引が国内の仮想通貨取引所でも取引可能です。弱気相場だと判断したら空売りをすれば下落局面でも利益を上げる事も可能です。

 

ただし、下落相場は上昇相場よりも値段が上下に大きく乱高下しやすいので、証拠金不足などに陥らない様、資金に余裕を持って行うなど注意が必要です。

 

 

 

仮想通貨の暴落についてまとめ


仮想通貨が暴落した原因や今後の暴落の予想について解説しました。リスクも大きい仮想通貨投資ですが、その分リターンも大きいのが魅力。

 

暴落の危険性について十分に理解した上で、自己責任のもと仮想通貨投資に取り組むようにしましょう!

 

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